⑥経営者冥利-前編-
2017年08月17日
先日突然、
以前辞めた人間から連絡がありました。
色んな想いを胸に私は電話をとりました。
彼が辞めて8か月。。
わたしから連絡をしたことは、ただの一度もありません。
私は本当に全身全霊で、
彼を愛し、尽くし、叱ったからこそ
彼が辞めたショックは大きく、
会社の売上と社員の士気も大ダメージを受けました。
なので敢えて彼を思い出すことは封じ込めていた状態でした。
彼は当初22、23歳かな?
ポケベル、公衆電話、家電が青春時代の私達の世代からすると、
携帯があって当たり前の今、
人間関係の結び方すら全く別物、
まさに私にしてみれば
「新人類」
というくくりで分けて置かないとこちらの精神が擦りきれてしまうと考えて、
私はジェネレーションギャップをそう分ける事で埋めていました。
私が一番求めてきた、深く、嘘のない、本音だけの仲間同士の付き合い。
試してはみるけど通用しないだろうと、期待はしていませんでした。
だからこそ、彼の話してくれた内容が本当に嬉しかった。
それは、
「 稲妻宣言で仕事できた事が、本当にまだ上っ面だけの、まだ薄っぺらかったこの僕に、ものすごい成長と深みを与えてくれたと、この正規雇用査定期間の3ヶ月間、本当に端々でしみじみと感じていました。そして合格したら必ずなべさんに感謝の気持ちを伝えようと考えていました 」
との事でした。
彼は稲妻宣言を退職後、日本でトップの自動車メーカーに契約社員として勤めていました。
そして、福利厚生満点の、非常に狭き門である正規雇用試験を、史上最短で勝ち取ったというのです。
合格発表を聞いてまず一番最初に連絡をしたのが、
「私の携帯」だったそうです。
その一連の内容を聞いた時、
私の複雑な想いは一瞬に吹き飛び、
そして、私も本当に全身全霊で愛した甲斐があったと、経営者として報われたと、ものすごい幸福感に包まれました。
これぞ経営者冥利に尽きる!
うれしい!
こんな電話うれし過ぎる!
これもまた私が経営者として望む幸福のひとつだ!
もちろん一緒にこの稲妻宣言をやっていける事が本当は一番だけど、
でも人生色々あるから(笑)
これはこれで、本当にうれしかった。
そんなお話でした(笑)
そんな彼の稲妻宣言への溢れる感謝の想いがものすごい超長文の手紙となって届いたので。。
良かったら、腹を決めてから読んでみて下さい(笑)
こんな経営者と元従業員の関係もまたひとつの理想だと思います。
ふたり別々の仕事だけど、
人生色々あるんです。
それでいいんです。
そう学びましょう。