130.『足場神』
2023年02月05日
私がこの10年出会った足場鳶で全てにおいて常に圧倒的に強い職長がいたのですが、
その事について弟分と語っていた時に導かれた理論が面白かったのでここに記します。
彼は凄過ぎるが故、誰もついてこれる人間がおらず、結果いつも入れ替わり立ち替わり、バイアスのかかっていない外国人とばかり仕事をしています。
朝イチからモチベーションMAXでそれが本当に毎日持続できる。
足場脳、
荷揚げ力、
持久力、
耐久力、
人員配置力、
資格、
全てにおいて突出していて本当に神がかっています。
まさに足場神です。
しかし、足場業において、
強過ぎて協力プレイができない。
これは結果常にひとりでやるということに向かっていくんです。
それは結論とすれば、どれだけ頑張っても人間ひとりの仕事量に過ぎない。
これだと小さいプロジェクトにしかならない。
つまり足場という仕事のくくりにおいては強いのに弱いのです。
逆に弱いをピックアップしてみると、
対策を講じる、
手を取り合う、
協力プレイができる、
手分けして作業にあたれる。
でかいプロジェクトができる。
結論として足場神と比べると弱いのに強いのです。
極端に圧倒的に強くて成り立つのは、格闘家、アスリート、芸術家等で、人間ひとりの限界がどこまで出来るのかという挑戦が仕事の評価基準や指標となるものだけだと思います。
足場神の彼は本当に何かのアスリートだったら凄い成績を残したんじゃないかなと思うことがよくあります。
話は飛びますが、酒が弱いとかありますけど、酒が強いと体を壊すまで飲み続けてしまう。
つまりそれは不健全なんです。
酒に弱くてすぐ寝てしまう人はそれ以上飲めないので、
逆に健全なんです。
かく言う私も無駄に体が強かったので、朝晩寝ないで肉体労働していた時期が数年間ありましたが、
絶対疲労は蓄積されて寿命を縮めただろうなと今の自分を見ていて感じています。
逆に夜は眠くなって働けない方が健全で長生きできると思います。
マルチアスリートの武井壮が睡眠の研究で、稀に見る正真正銘のショートスリーパーだと証明されたんですが、
確かに3時間睡眠とかできちんと常人の健康レベルまで回復していたのですが、
彼がこれで90、100歳まで生きてくれれば説得力ありますが、
50、60歳くらいで死んだらやっぱりショートスリープは不健全だとなってしまいます。
強い弱いは、考え方、視座、最終ゴール次第で全然違う世界観を呈してくるという事をここに記して今日は帰ります(笑)
ご静聴有り難う御座いました。
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