71.ため息
2020年10月19日
人は無意識のうちに「ため息」をついてるものですが、
「ため息」にも大きくふたつあると思うんですよね。
あまりに神々しい時、おいしい時、美しい時、気持ちよい時に思わず
感動感銘して漏れてしまう「ため息」と
あまりの絶望、不調、不安、だるさ、疲れの時についてしまう「ため息」です。
前者は何も問題ないですが、後者はわりと周りにも悪影響を与えそうで忌み嫌われる「ため息」です。
先日若い衆とふたり現場に出たところ
予定ではめっちゃ早く終わるはずの現場でしたが、
やはり現場にはたまーに魔物が棲んでいて(笑)
本当に簡単な一部架けのはずが
元請けの後だしジャンケン的な要望が発生したり、
穴があくはずの鉄骨に、穴が全くあかない等、全然予定通りに進まず、
気がつけば帰りがだいぶ遅くなり、
さらに運の悪いことに事故渋滞に巻き込まれてしまいました。
すると一緒にトラックに乗っている若い衆が、「ため息」をついて非常にネガティブになっていて、
ずっと空気も重いままでした。
ところが、私は違いました。
ランナーズ・ハイとでもいうのでしょうか、
当然私もめちゃくちゃドロドロに疲れていて、
免疫が下がってるせいか喉も痛いし痰もからんだりして、疲れを自覚していましたが、心はすごく清々しい思いで一杯だったんです。
なぜ清々しいのか。。
責任という名のもとに、妥協せずやりきってきた。エネルギーを出しきってきたからこそ疲れているんです!
我々くらいのキャリアになると、力の抜きどころもわかるし、疲れない仕事の仕方もある程度わかります(笑)
それなのに、そんなもの飛び越えて帰る途中になっても疲れが癒えない程仕事をきちんとしてこれたことが誇らしかった。
そして、親愛なる仲間と一生懸命にひとつのことを試行錯誤してやり遂げたその時間がうれしかった。
こうして一緒に、信頼できる仲間と仕事ができることが、私は有難いんです。
コロナだって未だに感染者を出し続けているし、いつ奪われたっておかしくないこの時間は当たり前じゃないんです。
やっぱり社長やリーダーの仕事って、
もちろん仕事とってきたり給料払ったりしますが、
それ意外にまず自分が「太陽」であり続けること。
そして、正しい心の整え方、新しい価値観の創造、発想の転換法などを若い衆に伝えることも非常に大切な任務だと私は思うんです。
だから、
「
もちろん俺も今日すげえ疲れたけどさ。。
疲れた疲れた言っても状況は悪くなるだけよ。
それよりこんなに疲れる程真剣に責任を持って仕事をやり遂げてきたことに誇りを持って欲しいしさ、
こうやって信頼できる仲間とひとつの無理難題を一緒に解決できたことに喜びと尊さを感じて欲しいんだ。
俺は今日すごく疲れたけど、すごく清々しいよ。
これをみんなにも同じように感じてもらえたら、きっともっと組織も伸びるだろうし、
ただ疲れるなんてそんなもったいないことはしなくなると思う(笑)」
そう伝えました(笑)
「もっといち現場を、ワールドワイドにでっかく感じろ!」ってことです(笑)
ふっと空気軽くなりましたよ(笑)
今日1日あなたと一緒に仕事できてしあわせでしたとこころから言われて嫌な気持ちになる人はなかなか居ないです(笑)
でもこれまじで嘘抜き私のピュアな気持ちですから(笑)
感じ方ひとつで本当に天と地がひっくり返りますので、皆さんも参考にしてみて下さい。
これが純粋さ(purity)のもつ「強さ」です。
純粋さ(purity)は「壊れやすい」とか「脆い」だけじゃないんです。
それではまた