96.画と画かきと美術館
2021年02月22日
連れが画かきなので、たまに行く美術館。
この日はバレンタインデーなのだが一体何故なのかいつも通り私が代金を支払う(苦笑)
ピカソ、ダリ、マティス、ブラック、高名な画家達の教科書に載っていた作品も沢山目の当たりにした。
やはり図画工作の教科書に載るような、ある程度有名な画家でないと、素人には価値を感じづらいのも事実である。
まずそれらを見て感じたのは、近くで見れば見るほど割と雑でおおざっぱなこと(笑)
しかし、2メートルくらい離れてみると粗がサッと消えて、画の輪郭がクッキリと映えて存在感がグッと増すから不思議である。
あたかも彼らは我々人間の眼の仕組みや構造や脳内錯覚までを理解した上で描いているかのようだ。
高名な画家たちの色々な画を見たが、
これは私の独断と偏見だが、
やはり私にとって画とは、
家に帰るとそこで絵の具まみれになり夢中なって作品と対峙してる画家の姿が良いのであって、
風景画だとか、自画像だとか、写実画には特に価値を感じづらかった。
逆に抽象画、キュービズムなどクリエイティブな活動の見てとれるもの、また、見る側の経験と主観で、如何様にも感じられるものの方が価値として感じられた。
キャンバスの中で画家が好き勝手生き様をぶちまけてる方が私は心地がよかった。
また、暇つぶしに描いてるただの道楽ではやはり興味はなく、
それで食べている、例え1000円でも払って買ってくれる顧客やファンがいる画家でないと興味がない。
ペンと画用紙
筆とキャンバス
あくまでそれらが生きる糧になっている画家でないと私には興味がもてない。
少しでもヒリつく瞬間と責任を体感し背負っている画家の描いたものでないと私は信用ができないのだ。