111.『想いのバトン』
2021年06月14日
通常我々の仕事は
①ご連絡をうけて
②現場を見させて頂いて
③お見積もりをさせて頂き
④それが合格して初めて現場をたたくことができます。
毎日高速道路を走っていても必ず足場屋のトラックを数台は見るくらい足場屋が乱立しているこの時代に、
日々熾烈な生存競争に勝ち抜き、
それだけだって本当に尊いことですが、
どんなに小さな仕事であっても、
沢山の連絡、確認、相談、試行錯誤の繰り返しの中、やっとこさひとつの仕事が決まるのです。
なので。。
やっぱりお客様と現場調査の際に意気投合して一瞬で仕事が決まった時や、
最初から
「是非とも稲妻宣言にお願いをしたい」
と他社との相見積りもせずに真っ直ぐにご依頼を頂いた時などは
本当に感動してるんです。
特に感謝、喜びの念が殊更強い私ですから(笑)
「できる限りご無礼のないように!」
「できる得る限りそのご期待通りに応えたい!」
という強い強い想いがより凄い勢いで噴火します(笑)
沢山の研鑽と百戦錬磨の経験を積んできた稲妻宣言の職長陣であっても、
ひとりひとりが大切にしている部分、足場の組み方も現場の進め方も違いますし、お客様との対面が好きな人間もいれば、恥ずかしがったりする人間もいます。
例えば特別人気のある職長にだけ毎度現場を任せていたら、それ意外の可能性を秘めた職長が成長する開花する機会を失ってしまい組織全体としての成長が図られません。
なので当社では、
特定の職長に需要が片寄ることの無いよう常に順番で現場担当を割り振っていくことで、
否が応でも全ての職長にスポットライトがあたる組織スタイルで運営をしています。
正直言えば、本当はこの案件にはこっちの職長の方が合うとか、
いやこっちの職長の方がこの現場的には向いているとか
実は内心、緻密で繊細でナイーブな部分はある訳で、
そこにさらに沢山の過程を経てやっとの事で決まったりした案件への私の暑苦しい想いが掛け合わさると。。
想いが強ければ強い程葛藤は凄まじく(笑)
それを毎度それぞれの職長に私が
「今回はこれこれこういうお客様で、こういう案件で、稲妻宣言の理想としてはこのような足場を組んでもらいたい。そしてまたこういう過程を経て決まり、このような価格帯で、今回特にこの点を気に懸けて施工にあたってもらいたい」
と熱烈伝導をする訳です(笑)
そしてそれをさらに職長が咀嚼、解釈してその日の現場のサブとスタッフに伝導し、
図面をひいて、数を出して、積み込みをして、現場まで行き
当日やっと足場が完成するのです。
本当に請け負い仕事ってその企業の
「想いのバトンリレー」なんだと思います。
だからこそ、職長だけでなく、現場スタッフの足の爪先にまで想いが届くように、
社長、代表の想いや熱量は殊更段違いであるべきですし、
その想いを汲み取り、現場に合わせて加工、体現、表現する現場の職長、サブ、スタッフとの
日頃からの人間関係も非常に大事で、
それが良好であればある程
この「想い伝導率」は化学反応的な様相も交えながら反映されてゆくのです。
発起人であり創設者である代表の熱き血潮と想いが、
稲妻宣言の優秀な若い衆の技術と個性を乗せて
美しく商品化されて初めて皆様の御前の足場として登場しているのです。
一般の人からすると特に足場って毎度代わり映えのない無機質な鉄って感じしかないでしょうけど。。
実はお客様へのひとつの感謝の想いが、こんだけ面倒くさい過程を縫って、沢山のフィルターを通って、お客様の元へ届けられているのです。
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