94.古き良き親方の器
2021年02月10日
今は資格だ書類だ安全だと必要以上に色々とうるさい時代なので細かい事は話しはしませんが、
「緊急事態宣言中」は、うちでも時には足場の仕事がなくなってしまう日もあります。
そんな時にはためらわず、他業種の手伝いに行くことがあります。
うちの若い衆は本当に優秀で、器用で気立てが良いので順応速度が早いです。
鉄筋組み、耐震工事、型枠大工、解体、荷揚げ荷下ろし、養生、土工なんでも短期間で形になってしまう。
ところで、とあるその道の優良企業に手伝いに行った時の話です。
そこの親方は、40年50年やってるようなもう職種問わずなんでもできてしまう大ベテラン。
うるさいこと言わず、どんどんやらしてくれる。
有資格作業もなんのその、免許なんか持ってなくたってなんでも乗らせてくれるし、なんでもやらせてくれる。
素人だからってほうきだけとか、水まきだけとか、荷物移動だけとか、そんなつまらない仕事なんかやらせない。
難しくて危険で初体験でワクワクするような職人仕事も、親方の責任の元にきちんと教えてくれて、信頼してやらせてくれる。
それが例えビックプロジェクトでも(笑)
だから他業種だけど、面白い。
また、我々もその親方の気持ちに応えようと形にしてしまう。
そして足場鳶は運動能力の高い人材が多いのもひとつの特徴なのですが、普通にやってる動きが普通に早い(笑)ので、素人なのに工期もきちんと終わることが多い。
他業種ですがノークレームです。
しかし何がすごいって、
その甲斐性というか。。
親方の器のデカさですよね。
ケツは俺が持つからやっていいよと。
失敗しても俺が何とかすっから大丈夫だと。
そういう気概のある親方今も昔もあまりいないですよね。
カッコいいと思います。
私もそうありたい、そうなりたいといつも目指してはいますが。。
ついつい口うるさく、恩着せがましく言ってしまうもんです(苦笑)
そうなるには、まだまだ修行が足りないようです(笑)